国民年金の未納分の確認と支払い方法とは?納付期間が延長される「後納制度」について解説!

会社を退職して暫く失業状態が続いた時など、国民年金保険料を支払わずに、そのままにしてしまった。。。という経験はないでしょうか? 恥ずかしながら、私はあります^^; 

国民年金保険料を未納のままにしておくと、将来、年金が貰えなくなる可能性がありますし、貰えたとしても年金額が減ってしまいます^^; 更には、傷害年金や遺族年金も貰えない可能性があります。

そのような事態を避ける為には、保険料の納付期間が延長される「後納制度」を利用して、未納分の保険料を支払うことをお薦めします!

今回は、是非知っておきたい「国民年金保険料の未納分を確認する方法、後納制度と支払い方法」についてご紹介します!

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国民年金保険料の納付期限

まず始めに、国民年金保険料の納付期限について説明します。

国民年金保険料の納付期限は、「翌月末日」と法令により決められていますが、納付期限を過ぎた場合でも、納付期限から2年以内であれば保険料を支払うことが可能です。

例えば、

  • 平成30年1月分の保険料の納付期限:平成30年2月末
  • 納付可能期間:平成32年2月末まで

となります。(納付期限を過ぎると、民間業者より納付督促の文書や電話等があります)

では、納付期限から2年を超えた場合、どうなるのでしょうか?

通常は、時効により保険料を支払うことができませんが、将来年金を貰えなくなったり年金額が少なくなってしまう人を減らす為に、納付期間を延長する「後納制度」が設けられています。

※関連記事「退職後の国民年金&国民健康保険の手続きに必要な書類は?手続きを忘れると負担がまとめてやって来る?!

国民年金保険料の未納分を確認しておこう!

国民年金の後納制度を説明する前に、国民年金保険料の未納分がどのくらいあるか、どの期間が未納になっているかを確認する方法を説明します。

確認するには、以下の2つの方法があります。

  • ねんきん定期便:日本年金機構から毎年誕生月に郵送されるハガキ
  • ねんきんネット:日本年金機構が運営するインターネットサイト

「ねんきん定期便」は、国民年金に加入している全ての人宛てに、毎年1回郵送されるハガキで、最近1年間の保険料の納付状況、これまでの年金加入期間と累計保険料納付額、年金見込額などを確認できます。

もう1つの「ねんきんネット」は、日本年金機構が運営するインターネットのサイトで、サイトに登録することで、下記のように、保険料の納付状況を確認することができます。※引用元「日本年金機構

文字表示には夫々の意味がありますが、色付きの文字の月には問題がありますので、そこを確認するようにして下さい。

例えば、保険料が未納月の場合は、

  • 未納(赤色):後納制度でも納付できない
  • 納可(茶色):納付期限から2年以内のため納付できる
  • 後可(茶色):納付期限から2年を超えているが後納制度で納付できる

以上のような3つの状況に分かれて表示されます。

未納(赤色)」は、保険料を納付できないため諦めるしか仕方ありませんが、「納可(茶色)」と「後可(茶色)」の場合は、是非とも納付するようにして下さい。

「ねんきんネット」では、他にも、年金見込額、保険料の納付額、厚生年金保険に加入時の会社名、標準報酬月額、標準賞与額等の詳細情報も確認することができます。

※「ねんきんネット」の利用についての詳しい内容は、こちらのサイトで確認することができますので、参考にして下さい。 ⇒「政府広報オンライン

※「ねんきんネット」に登録した場合、平成30年度から、順次電子版に切り替えられ、紙の「ねんきん定期便」が郵送されない予定になっていますので、ご注意下さい。

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後納制度について

保険料の納付期間は何年延長されるの?

国民年金の「後納制度」が最初に実施されたのは、平成24年10月1日~平成27年9月30日の3年間で、未納分の保険料を10年前まで遡って納付することができるようになりました。実は、私はこの最初の後納制度を利用させていただきました^^; 

そして、平成27年10月1日から平成30年9月30日までの3年間、今度は、保険料を5年前まで遡って納付することができるようになっています。

後納した場合、将来の年金額はどのくらい増えるの?

国民年金の後納制度を利用して未納分の保険料を納付した場合、将来貰える年金額がどのくらい増えるのか気になりますよね?!

以下は、1ヶ月分の保険料を後納した場合に、増額する年金額の目安です。※引用元「日本年金機構HP

平成29年4月時点の満額の年金額が「779,300円」ですので、それを、納付期間の40年(480ヶ月)で割った数値が「1,624円」、すなわち、年金額が「1,624円増額」することになります。

例えば、3年間分の保険料を後納したとすると、

  • 後納した保険料額:
    16,490円(※)✕36ヶ月=593,640円
    ※平成29年度の保険料で計算
  • 増額する年金額:
    1,624円✕36ヶ月(3年✕12ヶ月)=58,464円

となり、年金額は58,464円増額しますので、後納した保険料額の593,640円に対して、約10年程で元が取れる計算になります。(計算:593,640円÷58,464円=約10年)

超高齢化社会が予想されますので、後納制度を利用する価値は十分にありそうですね!

後納制度を利用できる人とは?

国民年金の後納制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。※引用元「日本年金機構HP

①の「免除」とは、失業中や所得が低い人が、一定の条件を満たした場合、国民年金保険料の支払いを免除(全額と一部)または納付猶予(納付の先延ばし)できる制度のことです。

免除または納付猶予を受けた期間の保険料を遡って支払いたい場合には、10年前まで遡って支払うことができる「追納制度」が別に設けられています。但し、一部免除となった期間のうち、未納となった保険料については、後納制度を利用することができます。

また、②と③についてですが、国民年金の加入期間は原則20歳~60歳迄ですが、老齢年金の受給資格期間が足りない場合は70歳迄、年金の受給額を増やしたい場合は65歳迄、国民年金に任意加入することができます。

※免除と納付猶予についての詳細はこちらの記事を参考にして下さい。⇒「失業中に国民年金の支払いが免除される条件とは?免除の4つのメリットを知っておこう!

後納制度の申請方法

国民年金の後納制度を申請するには、

必要があります。

上記の書類は、年金事務所へ連絡して取り寄せるか、日本年金機構HPより入手できます。尚、国民年金の加入期間を確認する為に、戸籍謄本の提出が必要になる場合があります。

後納制度に関する問い合わせ、申請書類の取り寄せ、記入方法等は、下記のサイトを参考にして下さい。

※ 年金に関する問い合わせ:「ねんきん加入者ダイヤル
※「国民年金後納・特定保険料納付申請書の記入例と注意事項
※「年金事務所一覧

後納保険料の支払い方法

国民年金の後納申請書が年金事務所に届いた後、保険料の納付可能期間や条件等についての審査が行われます。そして、申請が承認されたら、「承認通知書、リーフレット、納付書」が送付されますので、その後、後納保険料を支払うことになります。

支払い手段

後納保険料の支払いは、銀行やコンビニ、ネットバンキング等でできます。尚、クレジットカード払いや、市区町村役場や年金事務所での支払いはできません。

一括と分割を選べる

後納保険料の支払い方法は、一括払いと月単位(1ヶ月ずつ、2ヶ月ずつ、3ヶ月ずつ、4ヶ月ずつ、6ヶ月ずつ)での分割払いを選ぶことができます。

保険料の納付期限から「2年を超える期間~5年以内迄」を遡って後納できますので、3年間程納付していない場合は、金額も大きくなりますので、分割払いができるのは助かりますね(^^)

支払いの順番

保険料の一括払いではなく、分割払いを選択した場合は、古い年月分の保険料から順番に支払うことになります。例えば、平成24年6月分と平成25年7月分の保険料を支払う場合は、平成24年6月分から先に支払うことになります。

後納保険料への加算額

国民年金保険料を後納する場合、過去3年度以前の保険料に関しては、当時の保険料額に一定額が加算されてしまいます^^; これは、毎月保険料を納付している人や10年後納制度の保険料を納付した人との公平性を保つ為に、利子相当分の負担として、加算されているようです。

平成29年4月~平成30年3月迄に後納する場合の、具体的な加算額は以下のようになっています。※データ引用元「日本年金機構HP

  後納保険料額 当時の保険料額 加算額
平成24年度 15,610円 14,980円 630円
平成25年度 15,420円 15,040円 380円
平成26年度 15,420円 15,250円 170円
平成27年度 15,590円 15,590円 加算なし

平成29年度の3年度以前にあたる、平成24年度~平成26年度分の保険料に対して加算額がついてしまいます。余計な利子を取られない為にも、保険料はできるだけ早く納付するようにしましょう^^;

今回のポイント

  • 国民年金保険料の未納分は、「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」で確認できる。
  • 国民年金保険料の納付期限は「翌月末迄」だが、2年以内であれば支払うことができる。
  • 国民年金保険料の納付期限から2年を超えた場合は、後納制度を利用すれば5年前まで遡って支払うことができる。(現行の後納制度はH27年10月~H30年9月30日迄実施中)
  • 1ヶ月分の国民年金保険料を後納すると、将来の年金額は「1,624円」増額し、約10年間で元が取れる。
  • 国民年金の後納制度の申請は、最寄りの年金事務所へ必要書類を提出する必要がある。
  • 未納分の国民年金保険料の支払い方法には、一括払いと分割払いがある。
  • 過去3年度以前の未納分の国民年金保険料には、利子が加算される。

超高齢化社会へ向かっている日本において、将来、年金をきちんと貰えるのか不安に感じている人が多いかと思います^^; その為、国民年金保険料を支払はない人もいると思います。

国民年金は、不慮の事故等で障害者になってしまった場合や、家族を亡くしてしまった場合等にも、障害年金や遺族年金を受け取ることができる制度です。老後の為だけではなく、現在の生活の為にも、国民年金保険料をしっかりと支払うようにしたいですね。

尚、現行の後納制度は、平成30年9月30日迄となっていますので、今から申請する人は、急いで後納するようにして下さい!

※補足・・・
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、ご自身の年金記録に「漏れ」や「誤り」の疑いがある場合は、下記の専用ダイヤルへ問い合わせをしてみて下さい。誤りが判明した場合は、年金記録が訂正されます。

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